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漫画チャット用のキャラや気ままに描くお絵かきブログです 不定期更新です
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エイプリルフールは午前中だけというのは、ロンドンでの事(?)らしいです
日本は決まってませんので、ちゃんと今日上げられたのでオッケーですね
ということで、「勇者が勝てない魔王」です
理由は漫画チャットでお世話になっているお方のブログへどうぞ
魔王という響きに、あれこれ趣味を詰め込んだ挙句に、それに付随する文章まで書きなぐっていた四月馬鹿です
個人的な魔王陛下の鉄則
・無駄に偉そう
・曲がりくねった角
・赤い目
・黒髪長髪のウェーブ
・黒衣
・長い爪に黒いマニキュア(縮小したら潰れて見えない)
・尖った耳
・笑った時に見える小さな犬歯
・日に焼けてない
化け物的な魔王もいいですが、あくまで人の姿なのに存在そのものが化け物、見たいな感じが好きです
以下、ちょっと考えた裏設定要素の小説です
これはお題とは関係がないので興味がある方のみ、下へどうぞ
「よくぞ参られた」
声自体はさして大きくもないのに、凛と良く響いた。
逆光のせいもあって顔は良く見えないが、玉座のような豪奢な椅子に、ゆったりと座っている様子が見て取れる。
緩く波打つ漆黒の黒髪、ぞろりと長い黒衣。
天窓から差し込む光に照らされ、穏やかで荘厳なその様子とは裏腹に、背筋が泡立つほどの圧倒的な畏怖を感じる。
―これが……魔王
己が此処にいる理由にして、勇者としての存在意義。
「そなたが『魔王』か!」
王の前であれば片膝をついて頭下げる位置で、声を張り上げる。
この距離であれば、さほど大声を出さずほど十分聞こえるだろうが、大声を出さなければ恐怖に負けそうだった。
「左様……」
相変わらず落ち着いた声とともに、ゆらりと魔王が立ちあがる。
身構えて剣の柄に手をかけるが、魔王は気にした様子もなくゆったりとした所作で、一歩づつ階段を降りる。
カツン、カツンと規則正しい硬質な音が反響する。
「そう怖い顔をしてくれるな、久々の再会なのだ。これを楽しまずにはおれぬ」
くつくつと笑いながら魔王は階段を降りきった。
含んだような言い回しがやけに引っかかる。
今まで魔王の手先と思われる化け物達とは戦って来たが、魔王とはこれが初対面である。
そのまま無言で身構えていると、魔王さらに距離を縮める。
「あれから何年経ったろうな……」
先ほどの重々しい声と変わり、幾分か柔らかな声音に、さらに困惑する。
「時間など些末な物だが、此度は人の身と同じように長かった……」
少しずつ距離が縮まることで、はっきりしなかった魔王の顔が良く見えるようになる。
黒髪と対比する抜けるような白い肌に、血を含んだかのような赤い瞳。
ちらりと時折口元から除く、小さく鋭い犬歯。
先のとがった耳と、その上から伸びる美しい曲線を描く角。
その身に付けられた装飾品が動きに合わせて、しゃらりと耳に心地よく響く。
圧倒的なその雰囲気と、角などの特徴さえなければ、人と差して変わりない。
とても美しく優しげな笑みを浮かべる魔王は、十年前に死んだ養父と良く似ていた。
ー幕ー
信じていた人や、大切な人が実は……が怖い気がして、そういう意味で「勇者が絶対勝てない魔王」です
長文をお読みくださり、ありがとうございました